しかし3%の「顕在意識」優位で教育され育った私たちは、
感覚的または想像力やイメージで物事を捉えることが非常に苦手ですし、
映像を明確に描くことができる人は、普通の人には少ない
というより稀にしかいないと言えるでしょう。
その点、一流のアスリートや武道家、
または企業のリーダーや経営者の中には「潜在意識」の97%を
優位に使っている人が多いとも言われています。
スポーツ界では、例えばイチロー、経営者ではソフトバンクの孫正義氏、
スチーブジョブス氏など、彼らは最初から言語や数字で考えず、
映像(映像思考)から入るとも云われています。
では、この「映像思考」とは何なのでしょうか。
これはまさに97%の「潜在意識」にアプローチするということです。
3%の「顕在意識」を中心にした教育を受けて育ってきた私たちが、
この97%の「潜在意識」の世界に足を踏み入れるためには、
先ず、極力「言語思考」を止め、 「映像(イメージ)」で思考する習慣を付けることです。
「体幹操作法」の訓練は、
まさに映像(イメージ)と身体(フィジカル)を繋ぎ合わせるトレーニングです。
「心が身体を導く」という教え通り、「映像(イメージ)思考」
をしなければ身体は正確には動かせないということを教えます。
サブコンチェス(潜在意識)は「インナーチャイルド(自分の中の3歳児)」
と呼ばれる場合もありますが、深層心理学などでは、
インナーチャイルド(3歳児)の自分を縛り付けている、
総てから解放してあげなければならないなど、「潜在意識」にアプローチするためには
インナーチャイルドの解放が重要だというのです。
さて「内観法」を本格的に行う場合は、音や見るものすべての外部条件を遮断し、
約一畳程度の部屋に入って扉を閉め外部を遮断することから始めます。
独りで狭い空間に篭って瞑想をしながら、自分だけにフォーカスするのです。
このように本格的にできなくても、自宅でも簡単にできる「内観法」もあります。
この場合も、できるだけ一人になれる空間を確保して、
外からの情報を遮断して自分の内面だけにフォーカスする訳ですが、
自宅の場合は、外部との遮断などそれほど徹底しなくても時間的にも10分くらいでも充分です。
ほとんどの人が、外に向かって意識を向け生きている中で、
逆に自分の中に向かって意識を向けることを、西洋でもマインドフルネス
などの普及もあり「インサイド・アウト(内から外へ)」と言って、
特に精神的労働などでストレスの多い経営者やリーダーなどに支持されているようです。
そういう面でも「体幹操作法」は、
「インサイド・アウト(内から外へ)」という意味においても、
見えない内なるものから外部の目に見える世界へと、投影するトレーニングでもあります。
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